脂肪吸引で死亡する可能性と事故回避のためにできること5つ

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脂肪吸引のことを調べていると、死亡例もあるようなことが書いてあって心配になりますよね?

脂肪吸引の死亡例がゼロとは言いませんが、実際には通常は起きない非常にまれなケースと考えてください。

ここでは、脂肪吸引で死亡事故が起きる原因について説明していきます。そして、死亡事故に遭わないために自分ができることを紹介していきます。

これを読むと、脂肪吸引の死亡リスクについてわかるようになり、安全に脂肪吸引を受けるために自分がやるべき知識を身につけることができます。安心して脂肪吸引を受けるためにぜひ読んでみてください。

 1 脂肪吸引で死亡事故がおきる可能性

脂肪吸引をうけて自分が死亡事故にあう可能性。世界的に見れば死亡例の報告もありますのでゼロとは言いません。しかし実際には、死亡事故が起きる可能性は極めて低い手術といえます。

脂肪吸引は美容目的の手術ですから、美容外科で死亡事故の報道があると話題性のある記事としてマスコミに大きく取り上げられます。だから脂肪吸引の死亡事故のニュースをみかけるとすごく目立つのです。

脂肪吸引は命をかけて一か八かで受けなければいけない手術ではなく、通常は安全にうけられる治療です。そして脂肪吸引は世界で人気のある美容外科の治療メニューのひとつでもあります。

もしも脂肪吸引が危険性の高い手術なら、世界中でこれほど多くの人が脂肪吸引を受けるはずがありません。本当に危険な手術なら、受けるべきではない危ない治療とみなされて受ける人がいなくなり、手術を行う施設もなくなっていくはずです。

医療には必ずリスクがあります。それは、盲腸の手術であっても歯の治療であっても同じです。脂肪吸引の手術だけを過剰におそれる必要はありません。しかしリスクを知っておくことは大切です。今回は死亡事故について以下にくわしく説明していきます。

そのほか、脂肪吸引のリスク全般については、うける前に必ず確認!脂肪吸引のリスク全27項目と対策で起きうる可能性含めすべてご紹介していますので参考にしてください。

 

2 脂肪吸引で死亡事故がおきる原因

ここでは、脂肪吸引で死亡事故がおきる原因について説明していきます。

2-1 お腹の脂肪吸引で内臓損傷がおきる(確率1万分の1未満)

お腹の脂肪吸引の手術ミスで内臓損傷がおきた場合、命に危険がおよぶ可能性があります。

お腹の脂肪層の下には腹筋があり、腹筋の下には腹膜という薄い膜があり、腹膜の下には内臓があります。 脂肪吸引ではカニューレという金属製の細い管を使って手術を行ないますが、誤ってカニューレを脂肪層より深い層まで刺してしまい穿孔(せんこう)がおきると、カニューレが内臓損傷を起こす可能性があります。

脂肪層と腹筋のあいだには、筋膜という厚くて硬い膜があるので、よほど乱暴なやり方をしなければ、穿孔(せんこう)が起きることは実際にはありません。

しかし、過去にお腹に治療を受けた経験があって内部組織に癒着がある人、腸内ガスがたまり気味でお腹がふくらんでいる人、高齢者などで組織がもろくなっている人は穿孔のリスクが他の人より高くなると考える必要があります。

【対策】
お腹の脂肪吸引では、手術前に浣腸をして腸内をきれいにしておくと、腸内ガスの発生を最小限にすることができます。病院から浣腸を渡された場合は指示通りにおこなうようにしましょう。病院から浣腸をもらわなかった場合は、浣腸を使わなくても大丈夫かどうか、自分から確認してみるといいでしょう。

お腹に手術を受けた経験がある人の場合は必ず自分から担当医に伝えておきましょう。過去に受けた手術が腹腔鏡手術の場合、傷跡が小さいのでよく見ないとわからないことがあります。 担当医が過去の手術歴を知らないまま手術を行なうとリスクが高くなりますから、自分から申告するようにしましょう。

2-2 麻酔事故がおきる(確率10万分の1)

麻酔で事故がおきて命に危険が及ぶ可能性があります。麻酔事故による死因は以下があげられます。

・ 麻酔からさめない
・ 呼吸ができない状態になる
・ 局所麻酔中毒がおきる
・ アナフィラキシーショックがおきる

病院は、不測の事態が起きても対処できるように前もって必要なものを準備しています。 医師やスタッフは緊急時に対処するトレーニングを受けているので、実際には大きな事態になることはまずありません。しかし最悪の場合、ベストを尽くしても救命できない可能性はゼロではありません。

【対策】
特異体質がある場合は必ず担当医に情報を伝えておきましょう。病院に申告するほどのことではないと自己判断せず、どんなことでも病院に情報提供をしてください。

手術当日の体調についても正直に報告して下さい。熱がある、痰がからむ、鼻水がでるなども重要な情報となります。

手術前の注意事項で水分や食事をとってもいい時間の制限の指示がクリニックからあった場合は絶対に守るようにします。

2-3 出血多量で出血性ショックがおきる

脂肪吸引の手術中に出血が多かった場合、命に危険が及ぶ可能性があります。しかし実際には、出血が多い場合は出血多量状態に陥る前に手術を中断します。したがって、出血多量で死ぬことはまずないと考えて大丈夫です。

脂肪吸引で出血が多くなるのは、無謀な治療計画を立てるからです。たとえば、肥満体型で取れる脂肪量が多くなることが予想されるにもかかわらず、広範囲の脂肪吸引を1日で行なおうとすると、出血が多くなります。

安全に脂肪吸引を行なうために広範囲の脂肪吸引を1日で受けない。手術前の血液検査で血液の止まりやすさに問題がないことを確認しておくなど、手術前に正しい治療計画を立てておけば、脂肪吸引の手術で出血多量状態になることはまずありません。

2-4 血のかたまりが血管につまる(確率1万分の1未満)

脂肪吸引後に、血のかたまりが血管につまって命に危険が及ぶ可能性があります。血液の塊(かたまり)が血管につまることを血栓(けっせん)といいます。 私たちの体は通常、血栓ができないようにできています。 しかし、

・ 手術前の水分制限(脱水状態になっている)
・ 手術中に同じ姿勢をつづけること
などにより、血栓ができやすい状態になっています。

血栓によって血管がふさがれてしまうと、血行が悪くなった場所に応じて症状が出現します。 肺で血栓ができると呼吸困難、脳に血栓ができると脳卒中のような症状がでます(いわゆるエコノミークラス症候群) 。

血栓防止のため、脱水状態にならないように手術中は点滴で十分な水分補給を行ない、脂肪吸引後はしっかりと圧迫を行ないますので、実際には血栓の心配はありません。 血栓予防のため、手術後は安静にせず、できるだけよく動くようにします。

【対策】
脂肪吸引後に安静にすることがかえって血栓のリスクを大きくします。術後しばらくは体を動かしにくいのですが、頑張ってよく動かすようにしましょう。いつもと同じように動けていれば上出来です。

血液が濃い状態になると血栓が発生しやすくなります。血液が濃くならないように、こまめに水分補給を行ないましょう。目安は1日1500cc以上の水を飲むようにします。

人は寝ている間も汗をかきますので、寝る前にコップ1杯の水を飲むようにしましょう。水を飲んでも太ることはないので安心してください。

2-5 脂肪のかたまりが血管につまる(確率1万分の1未満)

手術中に脂肪のかたまりが血管につまって命に危険が及ぶ可能性があります。脂肪細胞(脂肪のつぶ)が血管の中に入ってしまい、脂肪が血流に乗って流されていき、どこかの血管で脂肪がつまる状態を脂肪塞栓(しぼうそくせん)といいます。

血栓症は原因が血のかたまりなので、かたまった血を溶かす治療をすれば状態が良くなることもありますが、脂肪塞栓が起きた場合は、脂肪のつぶを溶かす治療はないため、肺や脳、心臓などに塞栓ができると、命にかかわる状態になることがあります。

しかし日本では、脂肪吸引で脂肪塞栓がおきたという報告は過去に一度も報告がなく、普通は起きないと思ってもよいリスクです。

3 安全に脂肪吸引を受けるために自分ができること

医療ミスをのぞく脂肪吸引の死亡例のほとんどは、防ぎようがなかった不幸な事故と考えられます。しかし、事前に対策をしていれば防ぐことができたケースも中にはあるかもしれません。

ここでは、安全に脂肪吸引を受けるために自分ができることを紹介していきます。すべて簡単なことですから、安心して脂肪吸引を受けるために必ず守って下さい。

3-1 ささいなことでも自分の持病や体質を医師に伝えておく

安全に脂肪吸引をうけるために、自分の持病や体質の情報をカウンセリングのときに医師に伝えて下さい。自分では報告するほどのことではないと考えていても、麻酔や手術を行うにあたって非常に重要な情報である場合があります。

たとえば、歯医者さんの麻酔で気分が悪くなったことがある、生理の時はフラフラになるほど出血が多い、ときどき喘息の発作で息が苦しくなることがある、睡眠薬を飲んでいるなどは安全に麻酔を行なうための重要な情報となります。

安全な治療のためには、なにかが起きてから対処するのではなく、起きる前に予測をして準備をしておく必要があります。情報は多ければ多いほど、医師は適切な判断をしやすくなります。

安全な脂肪吸引を受けるために、自分の持病や体質の情報は正直に担当医に報告するようにしてください。

3-2 クリニックからの手術前の指示は絶対に守る

安心して脂肪吸引を受けるために、クリニックからの手術前の指示は絶対に守って下さい。指示を守ることによって麻酔事故が発生する確率を下げることができます。

たとえば、静脈麻酔を行う時は手術前日から飲食をしても良い時間帯に制限があります。その理由は、手術当日に胃の中に食べ物や水分が残っている状態で麻酔を行なうと、麻酔で眠っている状態で吐き気がでた場合、吐いたものが気道につまり、窒息してしまうおそれがあるからです。

『一口なら水を飲んでも大丈夫』などと自己判断は絶対にせず、クリニックからの指示は必ず守ることが安全に手術を受けるための必要条件です。

3-3 手術当日の体調で気になることがあれば必ず医師に伝える

手術当日、体調がいつもと違う場合は必ず医師にそのことを伝えて下さい。例えば、熱がある、痰がからむ、鼻水がでる、なんとなくしんどい、どんなことでも構いません。いつもと体調が違うことを医師に伝えることで麻酔事故がおきるリスクを下げることができます。

場合によっては、医師の判断により手術日を延期することもあります。脂肪吸引を受けるために学校や会社の休みをとって手術を予定していた人にとってはその日にどうしても手術を受けたいという希望があるかもしれません。しかし、安全性がなにより最優先されるべきです。

安全に脂肪吸引をうけるために、手術当日の体調で気になることがあれば必ず医師に報告することを守って下さい。

3-4 カウンセリングの日に手術を受けない

安全な脂肪吸引のためには、カウンセリング当日に脂肪吸引の手術を受けてはいけません。脂肪吸引の手術を受けられるかどうかを判定するためには、血液検査が必要です。手術前の血液検査は健康診断レベルの検査ではなく、血液の止まりやすさに問題がないかまでしっかり調べます。

貧血がないかを調べるだけならクリニックによっては院内ですぐに調べられる設備を備えているところもあります。しかし、手術ができる健康状態であるかどうかを判定するための項目をすべて調べるにはどんなに早くても丸1日は時間がかかります。

つまり、カウンセリングの後に手術を受けるということは手術前に必要な検査をきちんとしないで手術を受けることになるわけです。何度もクリニックに足を運ぶのは面倒かもしれません。カウンセリングの日に手術まですませて帰りたいという気持ちも理解できます。しかし、安全を最優先にするには検査結果が判明してから手術を受けてください。

中には、『カウンセリングのあとに手術も受けることができます』と説明するクリニックもあります。検査結果を確認しないで手術をうけるというのは、運任せで手術を受けるのと同じです。そんな姿勢のクリニックでは手術を受けてはいけません。

自分の身を守るために、カウンセリング当日に脂肪吸引が受けられると説明しているクリニックは候補からはずすくらいでいいのではないでしょうか。

3-5 広範囲の脂肪吸引を1日でうけない

安全に脂肪吸引を受けるために、広範囲の脂肪吸引を1日で受けないようにしてください。その理由は、安全で効果が高い治療ができなくなるからです。

脂肪吸引をうける時は休日をとって手術を受ける人が多いと思います。その際、何度も休みをとらなくてもいいように1日で治療をすませたいと考える気持ちは理解できます。

そしてクリニックの中には、利益を優先して広範囲の脂肪吸引が1日でできると説明しているところもあります。

しかし、一番大事なことは安全で満足のいく治療を受けることです。1日で治療を終わらせることを目的にしてしまうと、安全性や効果が犠牲になってしまうのです。ここで、手術範囲が広くなると高くなるリスクと治療効果が下がる理由について説明します。

手術範囲が広くなると高くなるリスク

  • 出血量が多くなるので出血多量のリスクが高くなる
  • 手術時間が長くなると麻酔による体への負担が大きくなり、麻酔事故が発生するリスクが高くなる
  • 損傷をうける組織が広くなるので血のかたまりができる可能性が高くなる
  • 損傷をうける脂肪組織が多くなるので脂肪のかたまりが飛ぶ可能性が高くなる

広範囲の脂肪吸引を1日で行なうとリスクが高くなります。広範囲の脂肪吸引を1日で行なうクリニックは治療効果よりも利益を優先する方針です。しかし事故を起こすわけにはいきませんので安全性も重視するはずです。

その結果、通常の脂肪吸引ができなくなり治療効果がさがります。その理由について説明します。

広範囲の脂肪吸引をやろうとすると治療効果が下がる理由

  • 出血量をおさえるために各部分の脂肪をとる量をひかえめにする→しっかり脂肪がとれないのであまり細くできない
  • 手術時間が長くなると麻酔のリスクがあがるので各部分の手術時間を短縮する→しっかり脂肪をとるための時間を確保できず、あまり細くできない
  • 広範囲の組織に損傷が起きると血栓発生のリスクが高くなるので各部位の損傷をおさえるために控えめな脂肪吸引になる→しっかり脂肪がとれないのであまり細くできない
  • 損傷をうける脂肪組織が多くなると脂肪のかたまりが飛ぶ可能性が高くなるのであまり脂肪をとらないようにする→しっかり脂肪がとれないのであまり細くできない

つまり、広範囲の脂肪吸引を安全に行なおうとすると治療効果を犠牲にすることになります。脂肪吸引の効果は永久につづくわけですから、1日で治療を終わらせるために治療効果を犠牲にすることにメリットがあるとは思えません。

したがって、広範囲の脂肪吸引を1日でうけようとすることは、安全面、効果面の両方でリスクがあるといえます。複数部分の脂肪吸引をうけようと考えている方は、カウンセリングのときに治療計画を医師とよく検討して決めるようにして下さい。

まとめ

脂肪吸引は病気の治療のためではなく美容目的の手術なので、死亡事故の報道やニュースがあると話題性もあって大きく取り上げられます。しかし、脂肪吸引は世界中で行なわれていますし、死亡事故の件数は全件数からみれば、普通はおきないと考えてもよい、安心してうけられる治療です。

脂肪吸引の手術で死ぬリスクと治療をうけて満足できる可能性を考えた場合、ほぼ全員の人が治療をうけて満足できるほうに入ると思います。脂肪吸引で死亡事故が起きる原因と安全に脂肪吸引をうけるために自分ができることを実践してよい治療をうけていただきたいと思います。

 

 

 

 

カテゴリー 脂肪吸引

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