うける前に必ず確認!脂肪吸引のリスク全27項目と対策

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脂肪吸引のことを検索した時に、『脂肪吸引で死亡』や失敗、後遺症の書き込みを見て不安になったことはありませんか?
病院のホームページには良いことはたくさん書いてあるけど、リスクのことはあまり書いてなくて、『もっと本当のことが知りたい・・・』そう感じた経験はありませんか?

リスクも含めて本当のことを知りたいのに、役に立つ情報にはなかなか出会えませんよね。ここでは、脂肪吸引を受ければ必ず起きるリスクからふつうは起きないリスクまで、すべてのリスク27項目を紹介していきます。

前もって脂肪吸引のリスクを知っておけば、脂肪吸引を受けることになった時も安心して受けられるんです。ぜひ最後まで読んでみてください。

Contents

1誤解されているリスク(確率 ほぼ0%)

イメージで脂肪吸引のリスクと思われているのがこの5項目です。 事実でないことを心配して不安になる必要はありません。 誤解されているリスクもおさえておいて、脂肪吸引のリスク全27項目に読み進んでいきましょう。

1−1 後遺症が残る

脂肪吸引が原因で将来、生活するのに支障が出るような後遺症はおきません。 人の脂肪は脂肪層にしかないんです。 牛肉の霜降りのように脂肪と筋肉が混ざって存在しているわけではありません。 脂肪吸引は脂肪層だけの手術ですから、筋肉や筋肉を動かす神経や血管、骨には影響がでません。 正しい脂肪吸引を受ければ後遺症がおきる心配はないと考えて大丈夫です。

1−2 年をとってから形がくずれる

年をとれば誰でも、若い時に比べると体型はくずれます。 年をとって老化が進んだから体型がくずれるわけで、脂肪吸引のせいで形がくずれるわけではありません。また、脂肪吸引を受けると老化が早まって形がくずれやすくなるということもありません。

1−3 脂肪吸引を受けても元に戻るので無意味

脂肪吸引を受けても元の体型に戻るから、脂肪吸引を受ける意味がないということはありません。 でも、ごくまれに元に戻る人がいるのも事実です。 その理由は、脂肪吸引を受ければ、今後の努力は必要がないと考えて食べまくる、飲みまくるという生活を送るからなんです。

脂肪吸引は脂肪細胞を取り除くので、脂肪吸引を受けた部分はやせやすく太りにくい状態になります。しかし、摂取カロリーが消費カロリーを上回れば太ります。太る原因はカロリーの取り過ぎであって、脂肪吸引の効果がなくなったわけではありません。 脂肪吸引の効果は永久的なので、現状維持を心がけるだけで脂肪吸引を受けた部分はずっと細いままをキープすることができます。

1−4他の部分が太りやすくなる

『脂肪吸引を受けると、受けたところが細くなるかわりに、受けていないところが太りやすくなる』と思っている人がいますが、実際にはそんなことはありません。

誤解をしている人は次のように考える人が多いのです。『体は元の状態に戻ろうとする働きを持っているから、脂肪吸引で脂肪がなくなっても、なくなった分を他の場所に補充しようとする。だから他の部分に脂肪がつきやすくなる』

脂肪吸引では、あまっている分の脂肪を取り除いています。 元々要らない脂肪がなくなっただけですから、脂肪がなくなったからといって補充する必要はありません。 もしも脂肪吸引後に他の部分が太りやすくなったというなら、それは太るような生活を送っているからということになります。

太りやすい生活を送っている人の場合、脂肪吸引を受けた部分は太りにくい状態になっているので、脂肪吸引後は他の部分が太りやすくなったと錯覚していることが考えられます。 脂肪吸引を受けても他の部分が太りやすくなるということはないので安心してください。

1−5成功率がすごく低い

脂肪吸引は成功している人より失敗している人のほうが多いということはありません。 ネットでは失敗例やネガティブな情報を目にすることが多いので、成功率が低いと感じてしまうのではないでしょうか?

脂肪吸引が本当に成功率が低い治療であれば、世界中で脂肪吸引を受ける人がこんなに多いはずがないですし、美容外科の人気治療ではなく、治療メニューから消滅していくはずです。脂肪吸引が人気のある治療であるということは成功して満足している人のほうが多いと考えていいといえます。

 2知っておくだけでいいリスク (確率 0.01%未満)

おきる可能性が10000分の1未満のリスクです。 普通はおきないと考えていいのですが、脂肪吸引をうけるなら知っておくべきリスクです。

2−1 細菌が入りこんで化膿する

脂肪層はエネルギーの保管庫のようなものです。 手術後、脂肪層に細菌が入りこんでしまうと細菌にとって最高の住みかとなり重症の感染症になる可能性があります。 実際には、脂肪吸引をうけられる人は健康な人なので、感染がおきることはまずありません。 しかし、 自分では健康と思っていても持病がある人、糖尿病やステロイド薬を使っている人の場合は感染のリスクが高くなります。

対策
自分がささいな事と思っていることが、病院にはとても重要な情報である可能性があります。 病院は患者さんの体質や体調の情報はどんな情報でも知りたいと考えています。 自己判断で報告しなくても大丈夫と決めず、安全な治療を受けるために病院に情報提供をしてあげてください。

2−2 お腹の脂肪吸引で内臓損傷がおきる

脂肪吸引の手術ミスで命の危険がおよぶ可能性のある唯一の部分。それはお腹の脂肪吸引です。 お腹の脂肪層の下には腹筋があり、腹筋の下には腹膜という薄い膜があり、腹膜の下には内臓があります。 脂肪吸引ではカニューレという金属製の細い管を使って手術を行ないますが、誤ってカニューレを脂肪層より深い層まで刺してしまい穿孔(せんこう)がおきると、カニューレが内臓損傷を起こす可能性があります。

脂肪層と腹筋のあいだには、筋膜という厚くて硬い膜があるので、よほど乱暴なやり方をしなければ、実際には穿孔(せんこう)が起きることはありません。

しかし、お腹に治療を受けた経験があって内部組織に癒着がある人、腸内ガスがたまり気味でお腹がふくらんでいる人、高齢者などは穿孔のリスクが他の人より高くなると考える必要があります。

対策
お腹の脂肪吸引では、手術前に浣腸をして腸内をきれいにしておくと、腸内ガスの発生を最小限にすることができます。病院から浣腸を渡された場合は指示通りにおこなうようにしましょう。病院から浣腸をもらわなかった場合は、浣腸を使わなくても大丈夫かどうか、自分から確認してみるといいでしょう。

お腹に手術を受けた経験がある人の場合は必ず自分から担当医に伝えておきましょう。過去に受けた手術が腹腔鏡手術の場合、傷跡が小さいのでよく見ないとわからないことがあります。 担当医が過去の手術歴を知らないまま手術を行なうとリスクが高くなりますから、自分から申告するようにしましょう。

2−3麻酔が原因で命に危険がおよぶ

手術の大小に関係なく、麻酔のリスクは誰にでもあるといえます。

・ 麻酔からさめない
・ 呼吸が止まる
・ 局所麻酔中毒
・ アレルギー
・ アナフィラキシーショック
などがリスクとしてあげられます。

病院は、不測の事態が起きても対処できるように前もって必要なものを準備しています。 医師やスタッフは緊急事態時に対処するトレーニングを受けているので、実際には大きな事態になることはまずありません。しかし最悪の場合、ベストを尽くしても救命できない可能性はゼロではありません。

対策
アレルギーなどの特異体質がある場合は必ず担当医に情報を伝えておきましょう。過去に歯医者さんなどで麻酔で気分が悪くなった経験がある人は、ささいな事と自己判断しないでどんなことでも病院に情報提供をしてあげてください。

2−4皮膚がくさって痕がのこる

組織の細胞の一部がくさって死んだ状態のことを壊死(えし)といいます。 脂肪吸引では、脂肪層を広い範囲で手術するので広い組織に損傷が起きることになります。 損傷を受けた組織は、手術直後は血行が悪い状態になりますが、時間とともに治り、最終的には元通りに治るのがふつうです。

しかし血行が悪い状態が長く続いた場合、組織に酸素をおくることができなくなり細胞が呼吸できなくなります。細胞が呼吸できないと細胞は生きられないので、壊死(えし)状態になって皮膚が黒く変色してやけど痕のように残ってしまう可能性があります。 脂肪吸引で壊死が起きることはまずないのですが、糖尿病の持病がある人、ヘビースモーカーはリスクが高くなります 。

対策
糖尿病の持病がある人や喫煙者は、皮膚の血行が健常者に比べて悪くなっています。持病がある人は担当医に必ず報告しておきましょう。たばこを吸う人は今からでも遅くはありません。禁煙をお勧めします。自力で禁煙するのが難しい場合は禁煙外来で薬の処方をしてもらうことも考えていいかもしれません。

2−5 血のかたまりが血管につまる

血液の塊(かたまり)が血管につまることを血栓(けっせん)といいます。 私たちの体は通常、血栓ができないようにできています。 しかし、

・ 手術前の水分制限(脱水状態になっている)
・ 手術中に同じ姿勢をつづけること
などにより、血栓ができやすい状態になっています。

血栓によって血管がふさがれてしまうと、血行が悪くなった場所に応じて症状が出現します。 肺で血栓ができると呼吸困難、脳に血栓ができると脳卒中のような症状がでます(いわゆるエコノミークラス症候群) 。

血栓防止のため、脱水状態にならないように手術中は点滴で十分な水分補給を行ない、脂肪吸引後はしっかりと圧迫を行ないますので、実際にはそれほど血栓の心配はありません。 血栓予防のため、手術後は安静にせず、できるだけよく動くようにします。

対策
脂肪吸引後に安静にすることがかえって血栓のリスクを大きくします。術後しばらくは体を動かしにくいのですが、頑張ってよく動かすようにしましょう。いつもと同じように動けていれば上出来です。

血液が濃い状態になると血栓が発生しやすくなります。血液が濃くならないように、こまめに水分補給を行ないましょう。目安は1日1500cc以上の水を飲むようにします。

人は寝ている間も汗をかきますので、寝る前にコップ1杯の水を飲むようにしましょう。水を飲んでも太ることはないので安心してください。

2−6脂肪のつぶが血管につまる

脂肪細胞(脂肪のつぶ)が血管の中に入ってしまい、脂肪が血流に乗って流されていき、どこかの血管で脂肪がつまる状態を脂肪塞栓(しぼうそくせん)といいます。 血栓症は原因が血のかたまりなので、かたまった血を溶かす治療をすれば状態が良くなることもありますが、脂肪塞栓が起きた場合は、脂肪のつぶを溶かす治療はないため、肺や脳、心臓などに塞栓ができると、命にかかわる状態になることがあります。

しかし日本では、脂肪吸引で脂肪塞栓がおきたという報告は過去に一度も報告がなく、普通は起きないと思ってもよいリスクです。

3めったに起きないリスク (確率1%以下)

この6項目は、前もって担当医としっかり話し合い、治療についての正しい知識をもってから 脂肪吸引を受ければ避けられるリスクです。 反対に言うと、正しい知識をもたず、医師に任せきりで脂肪吸引を受けると起きるリスクは高くなります。

3−1 脂肪の取り残しで細さを感じられない

脂肪の取り残しがあった場合、細さを感じられず、効果が低いと感じることがあります。 取り残しが起きないようにするには、自分の希望を担当医に伝えて治療の方向性をきちんと定め、 以下のことを確認しておくことが大切です。
・ 余分な脂肪をしっかり取り除くこと
・ ダウンタイムの楽さより細くなる効果を重視すること
・ 1日で広範囲の脂肪吸引は受けないこと

もし脂肪の取り残しが起きて再手術を受けたとしても、ベストの結果が得られるのは初回の手術の時だけなので、取り残しが起きないようにすることが一番重要です。 脂肪の取り残し、効果不足かどうかがわかるまでは、脂肪吸引後早くても1ヶ月はかかります。 腫れやむくみが残っている時期は判定ができません。心配な時は担当医の診察を受けるようにしましょう。

対策
脂肪の取り具合をどうするかを担当医とよく話し合い、それによって得られる効果を確認しておきましょう。 『細くなるためには、ダウンタイムがつらいことは覚悟しています。 要らない脂肪をなくしてしっかり効果がわかる脂肪吸引をやってほしいです』 と担当医に伝えておけば、取り残しや効果不足にはならないはずです。

特に気になる部分がある場合は医師の診察時に気にしている部分を具体的に伝え、脂肪吸引によってどこまでのレベルの改善ができるのかを教えてもらい、その説明に自分が納得できた場合に手術を申し込むようにしましょう。

3−2 脂肪を取り過ぎて形がおかしくなる

必要以上に脂肪を取りすぎると、体型のバランスがくずれ不自然なシルエットになることがあります。取ってしまった脂肪は元に戻すことができないので、時間がたっても自然に治ることはありません。 脂肪吸引を受ける前は、『できるだけ細くなりたいから、できるだけたくさんの脂肪を取ってほしい』と考えてしまうものです。

しかし、不自然な仕上がりになってもいいから脂肪を減らしたいと本当に考えているのかどうかを よく検討する必要があります。 できるだけたくさんの脂肪を取ればそのぶん細くなれるわけではなく、取りすぎは形が不自然になるので、必要な脂肪を残して要らない脂肪を取り除くという方針が大切です。取りすぎが起きないようにするには自分の希望を担当医に伝え、以下のことを確認しておきましょう。

・ 脂肪のとりすぎは絶対に避けてほしいこと
・ 脂肪を減らすことより細くなることを重視すること
・ 不自然なシルエットになるのは絶対に避けてほしいこと

脂肪の取りすぎで形が不自然になっているかどうかがわかるまでは、脂肪吸引後早くても2ヶ月はかかります。皮膚の硬さが残っている時期は判定ができません。心配な時は担当医の診察を受けるようにしましょう。

対策
脂肪の取り過ぎによって不自然なシルエットになってしまうなら、細くすることより自然さを優先させてほしいと担当医にきちんと伝えておきましょう。 『不自然な形になってしまうのだけは絶対に避けたいのですが、できる限り細くなりたいと思っています』と担当医に伝えれば取り過ぎるということはないはずです。『限界までがっつり脂肪を吸ってください!』と伝えると取り過ぎが起きるリスクが高くなります。

3−3 皮膚がぼこぼこになる

脂肪吸引で皮膚に凹凸ができる原因
・ 脂肪が均一に吸引できていない
・ 脂肪のとりすぎで手術後に癒着が生じた
・ 手術後の圧迫が適切ではなかった

脂肪吸引で凹凸になると修正手術はかなり難しく、修正しても良い結果にはならない可能性が高いので、凹凸が起きないようにすることが先決です。 凹凸が起きないようにするには、自分の希望を担当医に伝え、治療の方向性をきちんと定め、以下のことを確認しておくことが大切です。

・ 細くしようとするあまり、脂肪をとり過ぎないようにしてほしいこと
・ 適切な時間をかけて丁寧な脂肪吸引をしてもらうこと
・ 脂肪吸引後の正しい圧迫のやり方を指導してもらうこと

凹凸になっているかどうかがわかるまでは、早くても脂肪吸引後3ヶ月はかかります。 その理由はある程度仕上がりの状態になっていないと判定できないからですが、心配な時は担当医の診察を受けるようにしましょう。

対策
カウンセリングの時に医師に、脂肪吸引で凹凸ができる原因について質問してみましょう。 次に、その原因を避けるためにはどのような脂肪吸引を行なえばいいかを質問しましょう。 その答えに自分が納得できれば、その医師を信じても大丈夫と考えられます。

『もし凹凸ができても修正手術をすれば治せるから大丈夫』と医師が説明した場合、その医師のことは信じてはいけません。凹凸を修正する手術は、技術面でなく原理的に良い結果にはならないことが多いので、どの医師にとっても結果を出すのがとても難しい治療であるからです。

3−4 左右差ができる

二の腕、太もも、ふくらはぎ、ウエストなど、右側、左側がある部分の脂肪吸引では、術後に左右差が気になることがあります。

左右差ができる原因
・ 脂肪吸引前から左右差があった
・ 筋肉、骨格レベルでの左右差があった
・ 自分だけがわかる程度の左右差ができた
・ 不適切な手術で左右差ができた

脂肪吸引前に大きな左右差がある場合、できるだけ左右差がなくなるように修正しながら脂肪吸引を行なうことは可能ですが、左右差の原因は脂肪のつき具合だけではないため、完全に左右対称にするのはまず不可能です。

手術後の計測で左右差がなくても、自分だけが感じとれる左右差がでることもあります。 感覚的な左右差は、手術でコントロールできないことが多いので、あまり気にしすぎないようにすることも大事です。 左右差を避けるためには、 以下のことを担当医に確認しておきましょう。

・ 脂肪吸引前に左右差がないか教えてもらっておく
・ 手術前から左右差を気にしているなら、先に伝えておく
・ 丁寧な脂肪吸引をしてもらうこと

対策
自分で左右差がないか計測してみて、左右差がある時は担当医に『左右差があるけれど左右対称に修正できますか?』と質問してみましょう。

3−5 たるんでしまう

脂肪吸引によってたるみができる原因
・ 脂肪吸引前からたるみがある
・ 皮膚がやわらかく弾力が低く、たるみが出やすい状態
・ 限界まで脂肪を取る方針の脂肪吸引
・ 手術後の圧迫が適切ではなかった

たるみがあると、脂肪が少なくても細くは見えにくいので、たるみができてしまうような脂肪吸引は避ける必要があります。 もしもたるみが出た場合は、たるみ取りの手術以外に治す方法はありません。しかし、たるみ取りの手術では傷跡が大きく残りますから、気軽にたるみ取りの手術をするわけにもいきません。

対策
脂肪吸引によってたるみが出ないかどうかを担当医に確認しておきましょう。 自分が脂肪吸引を受ける目的は、細くなることであって脂肪を限界まで取り除くことではないと担当医に伝えておきましょう。 たるみが出ないようにするために、圧迫もしっかり頑張るので正しい方法を指導してほしいと治療に対する意気込みを伝えておきましょう。

3−6 結果に満足できない

脂肪吸引の結果に満足できない理由は、以下の4つが考えられます。

・ 自分の希望と病院の方針が違っていた
・ 医師の技術力不足
・ 術後ケアが間違っていた
・ 期待が大きすぎた

3−6−1 自分の希望と病院の方針が違っていた

満足の結果を手に入れようとするなら、自分の希望を担当医にきちんと伝え、脂肪吸引で効果が得られるかどうかを確認しておく必要があります。 自分は素人だから、プロである医師に任せておけばいいという考えはよくありません。

その理由は、患者さんの希望がそれぞれであるように、病院によって治療方針もそれぞれですから、 自分の考えと病院の考えが合わない可能性もあるからです。 自分の考えと病院の方針があっていなければ、良い結果にならないのは当然です。 自分の考えをわかってくれる病院を探しましょう。

対策
相談のときに担当医に以下のことを伝えて自分の考えをわかってもらいましょう。
① 自分が脂肪吸引を受けようと思った理由(治療への熱意を伝えます)
② 自分が脂肪吸引で手にしたい効果(治療効果の期待度を伝えます)
③ 脂肪吸引後に自分がどのように変わりたいか(自分でも努力する意思があることを伝えます)
④ 自分が安心できる病院の対応の具体例(受けたい医療の希望を伝えます)
⑤ 病院に自分が一番求めていること(最重視している希望を伝えます)
⑥ 病院は自分の考えを理解して受け入れてくれるかを質問(相性の確認)

3−6−2 医師の技術力不足

医師の技術力が不足していても良い結果を得ることはできないので、医師えらびは重要です。医師の技術力を判断する材料として経験年数や症例数、口コミがあります。

しかし、質の低い脂肪吸引の経験をたくさん積んでいても、経験年数や症例数だけは多くなりますから数字だけでは判断はできません。 口コミは参考にはなりますが、ネットの情報は内容が本当かどうかはわかりません。

脂肪吸引は、職人芸のような圧倒的な技術力が必要な治療ではありません。 標準的な技術力をもっていることが前提になりますが、『この患者さんを絶対に満足させるんだ!』という熱意が強いかどうかで結果の良し悪しが決まる面が大きい治療です。

質の高い脂肪吸引を行う医師の場合、患者さんの悩みを敏感に感じとり、患者さんの話をよく聞く姿勢をもっていることが多いです。そうしないと患者さん満足度の高い医療は行なえないからです。

そのような医師は今までの経験から患者さんが知りたいことを理解して、医師のほうから心を読んでいるかのように説明してくれるものです。症例写真だけで判断するのではなく、面と向かって話してみて自分に合うなと感じたら、その医師に任せても大丈夫といえます。

対策
良い医師を選ぶためには、以下のすべての項目を満たせば大丈夫と言えるでしょう。
① 担当医の症例写真を見て、うまいと感じた
② 担当医と話してみて、相性が合うと感じた
③ 聞きたかったことを聞く前に医師のほうから説明してくれた
④ 一般的な説明だけでなく、診察をして自分の状態の説明までしてくれた
⑤ 相談のための十分な時間をとってくれた

3−6−3 術後ケアが間違っていた

病院から教えてもらったケアより自分が正しいと考えたケアを優先する。体験者ブログに書かれていたやり方をまねをしてケアをする。実はそれが間違っていて、結果が悪くなるということがあります。

病院の指導を守らずに結果が悪くなった場合、病院は責任を取ってくれません。体験者ブログの人のマネをして結果が悪くなっても、ブロガーが責任を取ってくれるわけではありません。病院から教えてもらったケアは必ず守るようにしましょう。

対策
脂肪吸引の結果は手術だけで決まるのではなく、手術後のケアも影響します。患者さんや体験者ブロガーより、多くの患者さんをみてきた病院のほうが脂肪吸引のノウハウをもっています。自己流のケアより病院が教えてくれるケアのほうが信頼性が高いわけですから、病院の指導は必ず守るようにしましょう。

もしも自分が良いと思ったケアを取り入れたい場合は、ケアをする前に必ず病院に確認してから行なうようにしましょう。

3−6−4 期待が大きすぎた

脂肪吸引も外科手術のひとつですので、自由自在に思い通りの結果を作り出すことができるわけではありません。脂肪吸引さえ受ければ、自分の理想どおりの体型になれると思っていると結果が理想通りではなかった時に失敗されたと感じてしまいます。脂肪吸引を受ければ自分はどうなれるかを担当医に質問し、その回答に納得できれば期待はずれの結果にならずにすみます。

対策
相談の時に自分の希望は必ず担当医に伝えるようにしましょう。 たとえば太ももなら『スカートをはけるくらい細くなりたいです』といった、なんとなくのイメージではなく、『今は内側にスキマがないので、脂肪吸引後は普通に立っていてもスキマがわかるようになりたいです』というようにできるだけ具体的な内容を伝えます。

担当医の説明が理解できて納得できれば、結果への期待が大きすぎて満足できないということが起きることはまずなくなります。

4時々おきる可能性があるリスク (確率3%以下)

この8項目は、おきる可能性は低いのですが、もし起きたとしても正しい対処をすれば そのあとの経過や仕上がりには問題はありません。

4−1 熱が出る

脂肪吸引に限らず外科手術をうけると、手術後3日目くらいまで、微熱(37℃台)が出ることがあります。微熱であれば異常ではないので心配はいりません。解熱剤を使う必要はなく、何もしなくても自然に熱はさがります。

対策
微熱でも熱があると体から水分が奪われていくので、脱水に近い状態になります。脱水を予防するため、水分を多めに飲むようにしましょう。目安は1日1500ccです。38℃以上の熱がでた場合は、脂肪吸引を受けた病院にすぐに連絡しましょう。

4−2 貧血になる

脂肪吸引では、脂肪だけが吸引されているのではなく血液もいっしょに吸引されてしまっています。 現代の脂肪吸引は体の負担を軽くするために、脂肪吸引前に脂肪層を麻酔液でやわらかい状態にして、脂肪層をふやかした状態にしてから吸引を行なうのが標準的な方法となっています。しかし、脂肪量が多いときは出血量も多くなる傾向があり、手術後に貧血になる可能性が高くなります。

対策
今までに病院で貧血といわれたことのある人は、今から鉄分多めの食事を心がけましょう。鉄分が多く含まれる食事は、あおのり、ひじき、きくらげ、煮干し、レバーなどです。脂肪吸引前の検査で問題ない人でも、脂肪吸引によって貧血になった場合は病院から鉄剤の飲み薬を処方されることがあります。食事も鉄分多めの食事をとるようにします。

貧血になると、はじめの数日間はだるさが出ますが、その後はだんだんといつも通りに戻っていきます。体調が元に戻ったからと、もらった薬を途中でやめたりせずに病院の指示通りに薬は飲むようにしてください。

4−3 吐き気が出る

脂肪吸引当日は、手術後に吐き気が出ることがあります。 吐き気がおきる原因は、
・ 麻酔によるもの
・ 圧迫下着のしめつけ
・ 貧血によるもの
などが考えられます。

手術後はのどが渇くんですが、必要な水分は病院が点滴で補給してくれているはずです。手術当日の水分は我慢しましょう。我慢できずに水分を飲んで吐いてしまうと、飲んだ水分が出ただけではないんです。吐き出した体液の中にはミネラルなどの電解質も含まれているため、体液バランスが悪化してさらに吐き気が出るようになります。そのためには吐かないように予防することが大切です。

対策
予防的に吐き気どめの薬を病院で使ってもらうように担当医に相談してみましょう。 手術当日はのどが渇いても絶対に水分は飲まないと自分に約束しましょう。水分を我慢するのは当日だけで大丈夫で、次の日からは普通に水分を補給したほうがいいです。

4−4 だるさを感じる

手術後に微熱、貧血、吐き気などの症状があると、いつもより体が疲れやすく、だるさが出る可能性があります。だるさは数日で治ることがほとんどです。

対策
疲れをためこまないためにも、睡眠をしっかりとるようにしましょう。圧迫の苦しさで寝られない場合は、担当医に相談すれば睡眠薬を処方してもらえることもあります。

術後の体を治すには栄養が必要です。特にたんぱく質と鉄分は非常に大切ですが、元気がないと食欲も出ないものです。そんな時はプロテインが非常に有効です。プロテインにはたんぱく質だけでなく、ビタミンや鉄分もバランスよく含まれているので、食事の代用として利用することができます。

プロテインにはたくさんの種類がありますが、減量用のカロリーが低いタイプを選びましょう。ネットで注文すれば数日で届くので、お店に行く必要もありません。プロテインを買う時はプロテインシェイカーも一緒に買うと、プロテインドリンクを作る時に便利です。

飲むべきタンパク質量の目安は、自分の体重×2gです。体重50kgの方なら50×2で100gですね。100gのたんぱく質をとろうとすると、プロテイン約5杯です。 脂肪吸引後2週間は、毎日5杯のプロテインを9時、12時、15時、18時、寝る前に飲むようにするといいです。

つまり、朝と昼は食事を取らずにプロテインで代用します。夕食は普通に食べて大丈夫です。 プロテインドリンクを作る時は水に溶かして作るので、水分もしっかり取ることができます。脂肪吸引後は水分も十分に補給する必要がありますから、プロテインドリンクを飲むだけでたんぱく質や水分を同時に補給することができます。

4−5 皮膚の色が黒ずむ

脂肪吸引では、脂肪層にある血管も手術で損傷を受けるので血行が一時的に悪くなります。 組織の血行がわるいと、皮膚に色素沈着がおきて皮膚がどす黒く見える時期があります。治るまでの期間には個人差がありますが、血行が元通りに回復すれば色素沈着は治ります。

 2~3週間目  1ヵ月後  2ヵ月後  3ヵ月後~  半年~1年後
 青あざがなくなり、色素沈着ができていることに気付く 以前の皮膚に比べると茶色くまだら状に見える 以前の の皮膚に比べるとなんとなく肌色の度合いが強く感じる  初めの頃よりかなりよくなっているが、まだ色素沈着がある  元の肌色に戻る

 

対策
組織の血行を早く回復させると色素沈着は治るので、血行をうながす塗り薬を早い時期(脂肪吸引後2,3日目)から使うようにします。 血行をうながすためには患部の腫れが早くなくなることも条件の一つなので、腫れを早く改善させるために圧迫下着をきちんとつけることも重要になります。

色素沈着が気になるからといってしみ取りクリームや美白剤を使うのは絶対に避けましょう。色素沈着が起きている原因は手術によって一時的に血行が悪くなっているからです。しみとは原因が違うので美白剤を使っても効果はありません。

クリニックによっては気休めに美白剤を処方する施設もありますが、場合によっては色が抜けた感じになってまだらになって治ってしまう危険があります。 そして色素沈着が残っている時期は絶対に日焼けしないように気をつけましょう。

4−6 しびれが出る

脂肪層には神経も存在します。脂肪層にある神経は重要な働きはしていないので、手術で損傷を受けても神経がつながって回復すれば問題はありません。

しかし、回復までの期間はしびれを感じる場合があります。人によってはしびれというより、ピリピリ感、ゾワゾワ感などの違和感と表現する人もいます。しびれや違和感は時間がたてばなくなるので心配いりませんが、治るまでに1年以上かかる人もいます。

対策
手術によって損傷を受けた神経は時間とともに回復してつながろうとします。神経再生をうながすビタミンB12を多く含む食事をすると回復が早くなります。ビタミンB12が多く含まれているのは、乳製品、レバー、肉、魚貝類、卵黄などです。積極的に食べるようにしましょう。

しびれによる違和感は、圧迫下着をつけていると緩和することがわかっています。違和感が残っている期間は、たとえ病院から圧迫をしなくてもいいと言われたとしても、圧迫を続けるほうがいいでしょう。

4−7 青あざと腫れが治るのが長引く

脂肪吸引によって脂肪層に空きスペースができて、空きスペースに血液がたまり、血液のこぶができた状態のことを血腫(けっしゅ)といいます。血腫ができると青あざと腫れが治るまでの時間が通常よりも長引くようになります。

脂肪吸引で血腫ができることはとてもまれですが、できた場合は治療のための通院が必要になります。血腫になっているかどうかは、脂肪吸引後1週間以内にわかり、治るまでの日数は2週間ほどです。

血腫をおこさないためには、脂肪層がなくなってできた空きスペースに血液がたまらないようにするため、脂肪吸引後の圧迫がとても重要ということになります。

対策
手術前には、血液の固まりやすさに異常がないことを血液検査で確認しておく必要があります。しらべるのは凝固系(ぎょうこけい)といわれる検査項目です。術前の検査項目に凝固系が含まれているかを病院に確認しておきましょう。

手術後は血腫の予防のため、圧迫下着をきちんとつけることが大変重要です。圧迫下着は血腫の予防だけでなく、痛み、腫れの対策やしびれの予防など、様々なリスクの軽減に役に立つことですので、しっかり頑張るようにしましょう。

4−8 体液がたまって通院回数が多くなる

脂肪吸引によって脂肪がなくなると、今まで脂肪があった場所には空きスペースができることになります。空きスペースに体液が集まってきてたまってしまうと、触ると“ぷよぷよする感じ”という症状が出ます。これがリンパ液貯留です。

リンパ液は元々は自分の体液ですが、たまった場合はリンパ液を抜き取るための通院が3,4日ごとに治るまで必要になります。リンパ液がたまっているかどうかは脂肪吸引後1週間以内にわかり、治るまでの日数は長い場合、3週間ほどです。

リンパ液貯留は、太ももやふくらはぎの脂肪吸引ではほとんど起きず、二の腕やお腹の脂肪吸引で起きることが多いです。

対策
リンパ液は手術直後から空きスペースにたまろうとするので、脂肪吸引の手術が終わったらすぐに余分な麻酔液や体液を傷口からしぼり出す処置を行ないます。この処置をしっかりやっておくのとおかないのではリンパ液がたまるリスクが大きく違ってきます。

病院によっては、リンパ液を対外に排出させるために、ドレーンと呼ばれるシリコン製の管を傷口に差し込んで対応する施設もあります。ドレーンを使った場合は排液が少なくなったらドレーンを抜きます。

リンパ液がたまるリスクを最小限にするためには、患部の圧迫がなにより重要です。圧迫は窮屈ですし、動きにくくなるので嫌かもしれませんが、とても大切なことですので自分でゆるめたり外したりせず、病院の指示を必ず守るようにしましょう。

5必ず起きると思っておいたほうがいいリスク (確率80~100%)

この7項目は、脂肪吸引をうける人みんなが経験することなので、リスクではなく経過ともいえます。

5−1 痛みが出る

脂肪吸引を受けると、程度に個人差がありますが痛みがあります。脂肪吸引が終わってからの時期によって、痛みの種類も変わっていきます。痛みは我慢しないで積極的におさえたほうがその後の治りが早くなることがわかっています。

5−1−1 麻酔がきれてから2時間まで

じっとしていても痛い。脂肪吸引を受けた部分が強くつねられている感じ。 この痛みには、痛み止めの飲み薬はほとんど効果がありません。

対策
痛みにすごく弱い人の場合は、麻酔がきれる前に痛み止めの注射を打ってもらうように担当医に頼んでおきましょう。注射の痛み止めを使わない病院の場合は、手術が終わった時に痛み止めの座薬を入れてもらうように担当医に頼んでおきましょう。 (対策をしない場合、3%の人は『我慢できないくらい痛い』と言いますが、97%の人はなにも対策をしなくても我慢できています)

5−1−2 脂肪吸引後数時間から3日目

じっとしていれば痛くないが、動かすと痛みがある。痛みの程度は打撲痛の強い感じです。10%の人は痛み止めを使っても『つらい』と言いますが、90%の人は、『薬を使えば我慢できる』と言います。

対策
患部を専用下着で圧迫する。専用下着は病院によって購入、貸し出し、治療費に含まれているところがあるので相談の時に確認しておきましょう。病院から処方してもらえる飲み薬や座薬の痛み止めを使う。飲み薬よりも座薬のほうが早く痛み止めの効果がでます。しかし座薬は、使ったことがない人もいるので病院によっては飲み薬のみを処方するところもあります。

5−1−3 脂肪吸引後3日目から1週間

動かすと痛みはあるがなんとか動ける。痛みの程度は筋肉痛の強い感じです。 5%の人は、『痛み止めを飲んでもまだ痛い』と言いますが、95%の人は、『痛み止めを使うとかなり楽』と言います。

対策
患部を専用下着で圧迫していると、体を動かした時に患部にゆれが響かないので痛みが出にくくなります。痛みがあるときは我慢せずに飲み薬や座薬の痛み止めを使いましょう。もらった痛み止めが足りなくなった時は、病院に連絡して市販の痛み止め(ロキソニンSなど)を使ってもいいかどうかを確認しましょう。多くの場合、使っても大丈夫と答えてくれるはずです。

5−1−4 脂肪吸引後1週間から2週間

体を動かすと痛みはあるが頑張れば動ける。痛みの程度はふつうの筋肉痛程度になるので、痛み止めを使う必要はなくなります。

対策
患部を専用下着で圧迫しておくだけで痛みが楽になっているのが実感できます。

5−1−5 脂肪吸引後2週間から1ヶ月

痛みを感じることはほとんどなくなるが、はげしい動きをした時には違和感があるという感じです。

対策
シャワーの時などに専用下着をはずした時に痛みを感じることがあるので、専用下着を使って圧迫することが大切とわかります。

5−1−6 脂肪吸引後1ヶ月以降

痛みを意識することはなくなります。

5−2 腫れる

腫れは脂肪吸引から1週間がピークで、その後はだんだんと消えてなくなります。 腫れがあると見た目も痛々しく、腫れが大きいと痛みも大きい傾向があります。

5−2−1 脂肪吸引から2、3日目まで

圧迫下着をつけたままで過ごすので患部を見ることがないため、自分で腫れを感じることはまずありません。

対策
圧迫することで腫れができる限りでないようにしているので、圧迫下着が窮屈でも自分でゆるめたり外すようなことは絶対にしないようにします。次に病院に行くまでは、病院でつけてもらった圧迫下着をつけたままで過ごすようにしましょう。

5−2−2 脂肪吸引後2日目から1週間まで

さらに腫れが強く出てきます。腫れているのに細さを感じる人がいる一方、腫れのせいで脂肪吸引前より太くなったように感じる人もいます。

対策
腫れが強く出ていると痛みも強く感じるので、腫れと痛みをおさえるためにも圧迫下着をきちんとつけましょう。慣れていないために圧迫下着をつけるのに時間がかかってしまう時期でもあります。

腫れがあると患部は血行不良状態になっています。血行を早く改善させて腫れが軽くなるように塗り薬を処方する病院もあります。塗り薬はたくさん塗ったからといって効果が高く出るわけではありません。たくさん使っても圧迫下着に吸収されて無駄になりますから、チューブの塗り薬の場合は2センチくらい出して全体にのばすように塗ります。

5−2−3 脂肪吸引後1週間から2週間まで

腫れが良くなったように感じる日もあるが、逆戻りしたように感じる日もあるなど、一進一退のように感じてしまう時期です。

対策
圧迫下着をつけるのに慣れてくる時期です。圧迫をきちんとしていると腫れだけでなく痛みも楽になるので、24時間ずっと圧迫は続けるようにします。腫れを軽くする塗り薬を処方してもらった場合は毎日塗るようにします。

5−2−4 脂肪吸引後2週間から1ヶ月まで

どんどん腫れがなくなっていくのが実感でき、細さを実感できるようになってくる時期です。

対策
圧迫下着はずっと使い続けるようにします。今までは腫れのせいできつかった圧迫下着がゆるく感じてくる人もいます。下着のサイズは病院が患者さんの状態に合わせて選んでいます。

下着がゆるく感じても自分で判断して下のサイズの下着を使うようなことはしないでください。圧迫力は強すぎてもよくないし、ゆるすぎも良くありません。ちょうどよい圧迫力を病院は知っているので、指定されたものを使うようにしましょう。

5−3 内出血、青あざが出る

手術で脂肪層の毛細血管が損傷をうけると、内出血がおきます。内出血が起きると、皮膚には青あざができます。青あざは時間がたてば必ず消えてなくなります。

5−3−1 脂肪吸引後3日目

むらさき色、みどり色、黄色など、人によって差はありますが、青あざが出ます。

対策
内出血が広がらないように圧迫下着をきちんとつけましょう。青あざの部分は血液が血管の外にもれて固まっている状態です。圧迫下着をつけていれば何もしなくても自然に治りますが、固まった血液の成分を溶かす作用のある塗り薬を処方する病院もあるので、薬をもらった場合は毎日塗るようにしましょう。塗り薬はたくさん塗ったからといって効果が高く出るわけではありません。たくさん使っても圧迫下着に吸収されて無駄になりますから、チューブの塗り薬の場合は2センチくらい出して全体にのばすように塗ります。

5−3−2 脂肪吸引後3日目から1週間まで

むらさき色だった青あざはみどり色に、みどり色だった青あざは黄色に、黄色だった青あざは少しうすくなってきます。

対策
この時期は腫れも大きくでていて、圧迫下着をつけると窮屈に感じるものです。下着が窮屈だからといって下着をつけないで過ごしてしまうと、腫れも良くならないし青あざも治りにくくなります。圧迫下着を24時間ずっとつけておくことが重要です。 青あざ用の塗り薬の処方を受けた場合はシャワー後に毎日塗るようにしましょう。

5−3−3 脂肪吸引後1週間から2週間まで

青あざがどんどん消えていくのがわかる時期です。重力によって、脂肪吸引を受けたところより下の部分に、青あざが移動する場合もあります。

対策
きちんと圧迫ができていると、青あざがひくのも早くなります。24時間の圧迫下着の着用をつづけましょう。脂肪吸引を受けていない部分に青あざが移動した場合、圧迫はする必要はありませんが、青あざ用の塗り薬をもらっている場合はその部分に塗ると早く治ります。

5−3−4 脂肪吸引後2週間から1ヶ月まで

青あざが完全に消えてなくなっていく時期です。

対策
脂肪吸引後1ヶ月までは、専用の圧迫下着を使うことが腫れ、痛み、青あざの改善にはとても有効です。腫れや痛みが早くなくなると普通に動けるようになるまでの時間が短くなります。今までと同じように動くと血行が良くなって青あざが治るのも早くなります。だから脂肪吸引後1ヶ月までは圧迫下着をきちんと使うことが役に立つんです。

5−4 むくむ

脂肪吸引を受けた部分は、リンパの流れが悪くなるのでむくみが出ます。むくみは、腫れがひき始める頃に出るようになり、しばらくの期間つづきます。重力によって脂肪吸引を受けた部分より下の範囲までむくみがおりることもあります。

5−4−1 脂肪吸引から1週間まで

脂肪吸引を受けた場所より下の部分にむくみが出ます。 二の腕なら手の甲、お腹なら陰部や足のつけ根、太ももならふくらはぎ、ふくらはぎなら足の甲という感じです。

対策
脂肪吸引を受けた部分のマッサージは厳禁ですが、むくみのある部分のリンパの流れがよくなるように、末端から心臓に向かうようにマッサージをするのがいいです。マッサージの仕方は決まっていませんが、マッサージをしていて心地よい程度の強さで十分です。滑りをよくするためのマッサージクリームやオイルを使っても大丈夫です。

むくみがある時期は塩分の多い食事は控え、カリウムの多いフルーツを食べるのがいいです。バナナはカリウムをたくさん含んでいて、繊維も多く美容にはとても良いので、積極的に食べるようにしてください。

5−4−2 脂肪吸引後1週間から2週間まで

この時期の患部は、むくみより腫れのほうが気になるはずです。手術範囲から下におりていたむくみは、どんどん治っていきます。

対策
この時期は圧迫下着をきちんとつけておくことで、今後のむくみが出にくくなります。腫れやむくみがあって、圧迫下着もつけていると、窮屈で動きにくいのですが、がんばってよく動くようにしたほうがむくみは早く治ります。血行を良くしてリンパの流れを早く元の状態に治すためにもよく動くようにしましょう。

安静の必要はありません。むくみ成分は余分な水分なので、食事は塩分をひかえ、カリウムの多い食事を心がけるようにしていれば、トイレの回数が増えてきてむくみがとれてくるのがわかります。

5−4−3 脂肪吸引後2週間から1ヶ月まで

むくみが気になる日もあれば、気にならない日もある一進一退の時期です。1日単位で考えると良くなっていないように思えますが、1週間単位で考えると良くなっています。

対策
この時期からむくみがなくなってきたことが実感できるようになります。そのためにも圧迫下着は24時間体制でつけるようにして、安静に過ごさずに脂肪吸引前と同じように動くようにしましょう。

5−4−4 脂肪吸引後1ヶ月以降

むくみを自覚することがなくなっていく時期です。脂肪吸引の効果が実感できている時期でもあるので、むくみが少しくらい残っていても気にならないことが多く、気がついた頃にはむくみは消失しています。

対策
むくみが気になる人の場合は、圧迫下着の使用をつづけると有用です。

5−5 傷跡が残る

脂肪吸引でできる傷口は1cm弱と小さいのですが、手術でできた傷跡が消えてなくなるということはなく、傷跡はかならず残ります。はじめの1ヶ月は赤い線、次の数ヶ月間はピンク色の線、最終的には白い線になっておちつきます。

傷跡は残りますが、目立たない部分から手術をするので、患者さんは気にしていないことがほとんどです。

しかし、まれに傷跡がキレイに治らず目立つ人もいます。脂肪吸引後6ヶ月以上経っても目立つ傷跡があるなら、担当医に相談してみましょう。傷跡の修正手術で改善できることがあります。

対策
傷口はどこにできるのか、その部分の傷跡は目立たずに治るのか、もし傷跡が目立って治ってしまった場合はどのように対処するのか、傷跡修正を行なう場合は費用はかかるのかなどを担当医に事前に相談しておきましょう。

5−6 つっぱり感が出る

脂肪吸引をうけて10日くらい経過すると、脂肪吸引を受けた範囲がかたくなり、つっぱり感が出てきます。この症状をこう縮といいます。こう縮は脂肪吸引を受ければ必ず起きる症状で、時間がたてば必ずなくなります。

こう縮は脂肪吸引後3,4週間をピークにして、そのあとはだんだんと治っていきます。 異常ではなく、どの人にも起こります。

対策
つっぱり感は脂肪吸引を受けるとみんなにおきる症状ですが、経過が早い人ほどつっぱり感の期間も短くてすみます。経過を早めるには圧迫下着を24時間ずっとつけておくことが有効で、安静に過ごさずに脂肪吸引前と同じようによく動くようにしているとつっぱり感の程度も軽くなります。

脂肪吸引を受けて1ヶ月経過すると、つっぱり感のある部分を強い力でマッサージをするとこう縮は早くなくなります。マッサージの時は市販のクリームやオイルを使って行なうと、すべりがよくなってやりやすいです。

5−7 動きにくい

脂肪吸引を受けると、痛み、腫れ、むくみ、つっぱり感などの症状が出るため、いつもと同じようには体を動かしにくい時期があります。

 3日後  10日後 20日後  1ヵ月後
 二の腕  むくみが手の甲まで出た場合は荷物を持ちにくく感じる  つっぱり感で腕をあげづらいのでシャンプーがしにくい  違和感はあるが、ふつうに動ける  脂肪吸引前と同じように動ける
 お腹・ウエスト 圧迫による締めつけで寝返りがしにくい  つっぱり感で体を曲げにくい  違和感はあるが、ふつうに動ける  脂肪吸引前と同じように動ける
 太もも・お尻  痛みで歩きにくく感じる  腫れとむくみで歩きにくい  つっぱり感で正座ができない  違和感はあるが、ふつうに動ける
 ふくらはぎ  むくみで歩きにくく感じる  違和感はあるが、ふつうに動ける  脂肪吸引前と同じように動ける

 

対策
動きにくくても頑張ってよく動くようにするほうが早く治ります。早く治れば、動きにくさも早くなくなります。痛みのせいで動きにくい場合は痛み止めの飲み薬を使いましょう。痛みは無理して我慢する必要はありません。

薬に頼らないほうが良いと我慢して動けないより、痛みをとってよく動くようにしているほうが回復は早まります。 腫れ、むくみ、つっぱり感のせいで動きにくい場合は圧迫下着をきちんとつけるようにします。

まとめ

脂肪吸引のリスク全27項目を知ったうえで、脂肪吸引をうけるかどうかを考えましょう。 多くの場合、リスクといっても対策法があります。必要以上に恐がることはなく、リスクを知って対策法も知ったのだから、 前もって知識がある今は、むしろリスクが下がったと考えてもいいのではないでしょうか。

カテゴリー 脂肪吸引

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